過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あかりちゃん、お仕事ない。お仕事、ないよ。ないよー

父ちゃんも母ちゃんも、パソコンに向かって仕事している。あかりは、「動画見せて」とやってくる。

動画を見せながら、となりで原稿を書く。長時間は見せないことにしている。はい、おしまいというと泣き出す。

でも次には絵本を持ってくる。今度は、絵本の読みきかせ。はい、おしまい。次には、絵かきたいと言う。オオカミさん、豚さんをえがく。あかりはその上に色を塗る。塗るのもずいぶんとうまくなってきた。

父ちゃんも母ちゃんも、仕事がたくさん。やがて、あかりはひとりあそびをはじめる。

「おかあちゃん、お仕事してる。ぱーちゃん、お仕事してる」そう言う。

「あかりちゃんも、お仕事したらいいよ。お仕事ないの」。
そう言うと、「あかりちゃん、お仕事ない。お仕事、ないよ。ないよー」と言う。

こんなふうに、おしゃべりができるようになってきた。あかり、2歳と7ヶ月。

あたりまえだが、わが子だから可愛い。その姿や形が、声がかわいい。日々、成長していくのがかわいい。昨日、できなかったことが、きょうできるようになってきている。

親はというと、やがて、できることが、だんだんできなくなっていくようになるってことだけど……。