過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

子育ては、比叡山の不眠不休の千日回峰行みたいなものだ

子育ては、比叡山の不眠不休の「千日回峰行」みたいなものだ。一日も休めない。気を抜けない。母ちゃんは、いちばんたいへんな仕事。気力も体力もいる。あたりまえだけど、お金にならない。出ていくばかり。

けれども、そうやってみんな子育てしてきている。あたりまえかもしれないけど、まことにすごいこと。

なにがたいへんか。いろいろあるけど、まずは子供を寝かすこと。子ども自体は自分のリズムで寝て起きるから、問題はない。

でも、母ちゃんはそのリズムで寝起きできない。だから寝かしつけ。これがすぐに寝てくれるとは限らない。夜中に起きて遊びだしてしまうときもある。

産まれてから1才ぐらいまでは、夜も昼もなく授乳。毎日睡眠不足が続く。体力気力がないとまいってしまう。

母ちゃんはつねに寄り添っている。なにかの物音で起きてしまうと、子供は泣きだす。また、あやして寝かしつける。その繰り返し。

母ちゃんべったりだから、気分が開放されない。睡眠不足が拍車をかける。そのストレスで父ちゃんと接する。父ちゃんもカチンとくる。言いあいになる。イライラと怒りを呼び起こす。ストレスの海の中に漂う。とうぜん子供の教育にもよくない。

で、たいせつなのは、リズム作り。いま挑戦しているのは、7時に起こして20時代に寝かしつけること。朝は、7時にYouTubeからマザー・グースなどをきかせる。その音を聞いて、やがてあかりは目が覚めてきて、起きてくる。お父ちゃんの膝の上で、動画を見る。お絵描きする。折り紙する。

その間、母ちゃんは朝食づくり。そろって祝詞とお経をよむ。あかりも合掌して、おーーーーと声を出している。父ちゃんが9時までに保育所に連れて行く。12時に迎えに行き、昼食と昼寝をさせる。また15時に保育所に連れて行く。父ちゃんが17時に迎えに行く。こうして、なんとか21時までに寝かしつける。

父ちゃんも母ちゃんも、21時には就寝といきたい。4時頃には起きたい。なにしろリズムをつくるのがいちばんの肝要なところ。まあ、そうやって、毎日、うまくまいくわけではない。まことに難しい。そういうリズム作りに、ただいま挑戦中。