過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

池田氏が、神奈川新聞に寄稿している

池田大作氏は、創価学会公明党の精神的な中核であり、カリスマそのもの。会員にとっては、いわば戦時中の天皇のような絶対的な存在、それ以上の方。いわば末法の御本仏というのか、御神体のような。

しかし、公の舞台にはもう8年もあらわれていない。はたして健在なんだろうか。ずっと入院中とも言われる。

その池田氏が、神奈川新聞に寄稿している。そのこと自体が、驚く。こうして公の新聞に投稿することは、近年ではめずらしい。しかし内容を読むと、残念ながら伝わるものがほとんどない。まあ、創価学会本部のスタッフがなり代わって書いているのだと思うのだが。

ここで池田氏は、核兵器廃絶を訴えている。「核なき世界へ前進するために、国際世論の喚起とともに平和・軍縮教育が必要」と。けれども、北朝鮮の核実験については何も触れていないが。ま、総論では「核兵器反対、平和が大切」となんとでも言える。

「大衆の側に立つ」「平和と人権をまもりぬく」というのが、公明党の理念であったことと思う。しかし、いまの自公連立の動きをみていると、平和・軍縮にむかっているようには思えない。

そのあたりの矛盾は、どう解決しようとするのだろうか。池田氏は、たんに平和主義者というポーズを取るためのものとみえてしまう。そうして、「仏法は平和主義であり、創価学会は命の尊厳を守りぬく。池田先生はそれを実践しておられる」と会員は信じているのだろうか。

公明党を支えているのは、創価学会の信徒である。仏教を基軸にした宗教団体としては、命の尊厳をまもりぬくとして、理念の妥協はしない。しかし、現実の政党としては、いろいろ権謀術数があってよい。与党に公明党がいるおかげで、自民党に歯止めをかけている。創価の言い分は、そういうことかもしれないが。それでいいと会員は思っているのだろうか。