過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

宗派の総本山に埋葬されるという選択肢もある

お墓は必要だという人もいれば、いらないという人もいる。ぼくは、お墓はいらない。海や山に散骨、あるいは樹木葬などががいいとおもっているが。

独身者の場合には、お墓を建てても、参拝にきてくれる人がいない。子孫がいないと、無縁墓になってしまう。お寺はそれをきらう。場所だけ専有して、寺との付きあいをしないわけだから。

お墓がほしいという人で、独身者、あるいはお寺とつき合いたくない人、あるいは費用を抑えたいというとき、どんな選択肢があるだろうか。

合祀・共同墓という方法もある。個別の墓ではなくて、みんないっしょに祀られる。それだと、かなり安くなる。一緒に祀られるから、参拝してもらえる。

ひとつのプランとして、宗派の総本山というのもいい。

なにしろ総本山だ。空海親鸞法然日蓮など開祖に縁の深い場所である。高野山奥の院など、空海が入定したままでおられるとして、日々欠かさずに御膳を奉っている。

親鸞墓所であったところが、大谷霊廟。日蓮が晩年、庵を結んだところが身延山道元永平寺法然は、知恩院ということになる。

まあ、そこに宗祖が眠っているはずもないのだけれども、なにしろやはり、聖地である。そこに納骨してもらうことが可能であれば、参拝者も多い。僧侶の読経も日々つづいている。まずつぶれることはない。

しかし、そんなことが可能だろうか。

たとえば、高野山。お大師さんの入定している奥の院に合祀される。費用は5万円くらい。東西の本願寺も受け付けている。2万円から15万円以上。これは、永代経をどれくらいの期間、よんでもらえるかの差だと思う。知恩院は納骨3万円以上、永代供養は53万円以上。比叡山は納骨20万円以上。

その他、長野の善光寺は1万円。あるいは、大阪には一心寺という骨仏のお寺もある。そこでは、遺骨で阿弥陀如来像がつくられる。この費用(納骨冥加料)は、1〜3万円。

ただ、手続き的にかんたんではないかもしれない。そこは、これから調べていく。

散骨がいいけど、むつかしい。やはりお墓がほしい。でも、独身で、子孫が参拝してくれない。あるいは、普通のお寺はいやだ。そういうひとには、総本山のようなところで合祀されるという道もある。