インタビューして書かせてもらった本が、30冊くらいある。著者からの依頼、こちらから出版社への企画持ち込み、出版社からの依頼など、さまざまな経路がある。
その都度、印税を半々にしたり、6:4にしたり、7:3にしたり、さまざま。売れれば収入になり、売れなければ雀の涙。
もう絶版となったかなあと思いきや、しぶとく復活して売れつづけるものあり、改題したり文庫本になったら、売れだしたりとか、いろいろ。そのときにまた、印税がはいることになる。
増刷、あるいは文庫になった、他の出版社から販売することになった、ということを知らせてくれればいいんだけど、そうでないときもある。担当がかわったり、退職したり、あるいは膨大な著作をもつ著者が、わすれてしまったり、いろいろ。
たまたまこないだ、ブックオフで見かけた文庫がある。宗教の教科書みたいな本だ。手に取ってパラパラ読んでみたら、わかりやすい、読みやすい。いい本だ、買おうと思った。しかし、まてよ、いくらなんでも、この文章の書き方は見覚えがある。内容もほとんど、覚えている。もしや……と奥付を見たら、自分が書いた本だった。
K談社から、P研究所に変わっていたし、担当した部長は、千葉の田舎で百姓生活。それでうまくバトンが渡されていなかった模様。
K談社に聞くか、P研究所に聞くか、まあゆっくりでいいかと思っていたら、ちょうど、P研究所からメール。別の本の文庫化のお願いだった。渡りに船ということで、この経緯をクリアーしてもらうことにした。待てばすこしはいいことがあるかもしれない。