過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

アイガモの活用を考えている

アイガモの活用を考えている。解体して食べるのは、いつでもできる。なんとか生かしておけないものか、と。

ただペットとして飼うだけでは、エサ代がたいへん。獣対策の電気柵などの設備もかかる。ニワトリのように卵を産んでくれるわけじゃあない。

アイガモ農法の目的は、農薬を使わない米づくり。除草剤を使わないと、雑草がものすごい。その雑草対策のためにアイガモくんを投入した。ヒナから田んぼに放すと、雑草の芽をしっかりと食べてくれる。

では、親鳥は使えないだろうか。田植え後に、親鳥を放したらどうだろうか。

中道農園さんに聞いてみると、それはむつかしいという。いくら苗がしっかりと根を張っても、親鳥は大きくて重量があるので、苗をなぎ倒してしまう。

苗が大きくなってから放せば、稲は倒れない。その間、2週間はかかる。問題は、その間に雑草がすごい勢いで生えてくること。田植え後の4日から1か月の間が勝負なのだ。そのときに除草しないと、後で大変なことになる。

ということで、結局、除草は人力になってしまう。これでは、アイガモを投入する意味がない。

では、冬の間、田んぼに放しておけば、どうか。徹底して雑草の種を食べて尽くしてくれる。しかし、その間、毎日エサやりにクルマで通うことになる。エサ代もたいへん。

ということで、事務所の近くで飼うか。それならエサやりなどの手間はかからない。しかし、水鳥なのでプールを用意しなくちゃいけない。水の取り替えなども必要になる。

その親鳥を、代掻き(田植えの前に、川から水を引いて土を細かくして水平にする)の後に放す。2週間くらい。そうすると、芽がでてきた雑草を食べ尽くしてくれる。

その後に、田植えをするという方法もあるかもしれない。すこし懸念するのは、代掻きした後、2周間も放置すると土が固くなって、田植えがむつかしいというところにある。ま、しかし、これは試してみる価値があるかな。