過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

どんなひとが来るのか、いつ来るのか、どれくらい来るのか、まったくわからない。

〈春野人めぐり─2〉どんなひとが来るのか、いつ来るのか、どれくらい来るのか、まったくわからない。

予約なしなので、お迎えするのは、ちょっと緊張する。来られるからには、なにか期待しているわけだろう。その期待にこたえられない、となると、なかなかストレス。……まあしかし、あるがままでしかない。そのままの暮らしぶり、日常をみてもらうだけのこと、とひらきなおるしかない。

なにか買ってもらおうとか、会員になってもらおうとか、助けてもらおうとか、宣伝しようとか、そういうことはなにもない。ただ、会話を楽しむだけ。縁があれば、これから一緒になにかプロジェクトが展開していくこともある。まことに縁次第。なので、気は楽だ。

はじめて来られる方には、まったくなんの事前情報がない。まず第一印象。どんなひとなのかなあ。どんな仕事をされてるのかなあ。どなど、話をしていくうちに、いろいろわかってくる。これはお互いにそういうことだ。そこがおもしろい。

そのひとの人生、生き方、暮らし方がすこしずつ垣間見えてくるのがおもしろい。ぼくはだいたい、相手のことを知りたい、というのが先立つ。ので、ぼくの話よりも相手から聞き出していくという流れになっていく。