過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

不耕起栽培の道もある

不耕起栽培。土を耕さない、掘り起こさない。それで収穫できたらすばらしい。百古里で古代米をつくっているIさんの田んぼを見学した。およそ1反ある。トラクターも使わない、クワでも耕さない。代かきもしない。農薬を使わない。肥料はこの田んぼでとれた稲のもみ殻。田んぼは冬の間も水をたたえている。

苗は赤土に播いて肥料なし。うちの苗よりもはるかに強靭、背丈も高い、シャンとしている。田植えは、指で土に穴を掘って植える。前年の切り株の間に、新しい苗を植えていく。田んぼの土は固い。そのほうが苗は丈夫に育つのかもしれない。こういう栽培法で、ちゃんと収穫できている。収穫量は少なくても、楽ちんだ。機械も必要ない。これ、ひとつの理想だなぁ。

たくさん収穫しようと思うと、やれ肥料だ、草取りだ、農薬だと追われることになる。体力もいる。お金もかかる。手間もいる。農業で生活しようというわけじゃないので、そこそこの収穫でいい。もっと楽ちんにゆったりとやろうという稲作もあるんだ。それこそ、直播きして、生えてきたものだけ収穫するというようなことだって可能かもしれない。今回は、アイガモ農法をためしてみるけど、いろいろ実験をしていきたい。