過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

トラクターに乗って、田んぼを耕している

ラクターに乗って、田んぼを耕し、沢の水を引いて土をとろとろにかき混ぜて代かきをする。田んぼの中をぐるぐるまわり、行ったりきたり。どどどどーと重低音と体を揺する振動。まあ、結構な瞑想状態になって、頭は空っぽになって心地よい。

ラクターのなかった時代は、牛や馬で耕したわけだ。そんなに古い時代ではない。牛で耕したという方が、ご近所に数人おられる。

先日、亡くなったご近所の天野さん。そのお母さんは、30代で夫を亡くして、子どもが6人。現金収入のない山里での子育ては、さぞや過酷だったと思う。聞くと、牛を使って田んぼを耕す仕事をしていたという。あちらの田んぼ、こちらの田んぼと、朝から晩まで働いておられたという。体は頑強だったんだと思う。90までご存命だったという。すごいことだ。