過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

伐り捨てられている間伐材

伐り捨てられている間伐材。炭焼きの小屋を建てたいと近所のAさんに相談すると、あの山から好きなだけ持って行っていいよ、と言う▲雨の中、Aさん所有の山林に行くと、あちこちに間伐して放置されたスギとヒノキ。何千本もありそう。

山里のいたるところは、間伐されずに密集して暗くなった森ばかりだ。下草も生えない。動物もいない▲なぜ間伐しないのか。木を伐るほどに赤字になってしまうからだ。そうして、死んだようなひっそりとした森になるばかり▲間伐しても、搬出にはたいへんな労力がいるので、切り捨てられたままだ。木は重たい。とても一人や二人では持ち運べない。森のなかには、重機が入らない。こうして間伐材は活用もされないで、腐って森の肥料となっていくわけだ。

なんとか間伐材を活用できる道がないだろうか。バイオマス発電、集成材、パルプ……いろいろアイデアはあるが、経費的に合わない。これ、とてもむつかしい▲まあ、とりあえずは、ぼくがせっせといただいてきて、小屋を作ったり、薪ストーブに使ったり、ドラム缶風呂の燃料に使わせてもらうとしよう。