過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

デッキブラシでゴシゴシと

今朝の田んぼ仕事は、草取り。昨日は、チェーンを引っ張って擦って雑草をとった。きょうは、デッキブラシの出番だ▲なにしろわが田んぼは、水漏れを起こしている。川からの水を止めると、たちまち干上がってしまう▲朝方の田んぼは、土が露出している。そこには、雑草がいきおいよく生えてきている。かれらは根をたくましく張って稲よりも強い。

田んぼを深水にしてしておけば、水中で酸欠となって草は生えにくい▲だが、水中でもびっしり生えてくるものがある。コナギだ。これは、稲よりも成長が早くて、葉っぱが大きくなって稲を遮光してしまう▲ほとんどの農家は、除草剤を入れる。ので、こういった雑草は生えてこない。わが田んぼは除草剤をいっさい使わないので、雑草たちの天下となる。これからがすごいことになる。

草が成長してから取るのはたいへんなので、小さなうちから取る。そこで、デッキブラシで、ゴシゴシとこする。稲と稲との狭いところは、ときには手のひらでこすりとる。あるいは、亀の子たわしなどで▲こうして、毎朝、毎朝、田んぼの仕事は限りなく続いていく。しかし、裸足になって泥の中を歩きながらのこの作業、これもなかなかに楽しいことだ。