過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

廃校の活用 手仕事を教える場として

宮大工の方のワザを伝える学校つくりの流れで、愛知県の新城市の廃校、浜松の北端の水窪町の木工所などを案内する▲で、朝、気がついた。「なぁんだ、地元にすてきな廃校があった、あった」。ここから北、川上という集落の春野北小学校だ▲3年前に廃校となる。森のなかにあって、敷地にはぐるりと清流がながれている。川まで敷地だ。木造の体育館がとても過ごしやすい。

廃校になってからは、地元の自治会が管理。維持費は年に数十万程度だという。そして、今年に更新。このまま維持するかどうか、自治会としてはきめかねているらしい▲自治会が管理しなければ、浜松市は遊休資産を次々と惜しげもなく解体しているので、やがて壊されてしまうことになりそう。もったいないことだ。

今朝、地元の世話役の山下太一郎さんと、話していて「なんとかこの小学校を活用したいね。手仕事を教える学校がいいね」という話になった▲この宮大工の方がワザを伝えるとともに、地元の竹細工の職人、鍛冶屋さんもかかわる。そして、地元のお茶についての展示や説明があって、学びができる場所として。

さらには、山奥に行けば、45ヘクタールもの森林をかかえた、山の楽校がある。こちらは50人が泊まれる宿泊棟が10棟もある。そちらも活用できるかもしれない▲こうした施設は、放置していたらそのまま廃れるだけ。しかし、人と人とを結んでいけば、なにか新しい価値が生まれてくる道がでてくるように思う。