過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

塩ビ管でつくった尺八

塩ビ管でつくった尺八。そこそこ尺八のようにいい味が出せる▲今朝は、これを携えてランの散歩に出かけた。川と山を眺めながら、しばし吹いていた。

この塩ビ管は、水道管に使われる。かつての水道管は鉛管だったが、いまではみなこの塩ビ管だ。加工しやすくて耐久性がある▲この塩ビ管に穴をあけると、かんたんに尺八が作れる。穴の位置は、きちんと計算された設計図がネットにあるので、それを使う。難しいのは、歌口といって息を吹き入れるところの微妙な削り具合だ。

もちろん竹の尺八のほうが、圧倒的に音質も響きも深みもいい。でも、なにしろ高額。10万円も20万円もする。乾燥や熱に弱くて、とても繊細。戸外に持ち出すのもこわい▲で、この塩ビ管だと、湿気にも炎天下にも大丈夫。なにしろコストは100円以下だから、気楽に持ち運べる。

じつは、これをつくって道売りでもしてみようかと思いついた▲売れなくても、路上で尺八を吹くというのも、いい練習になる。それにいろいろな出会いが楽しめそう。きれいにペイントすれば、よさそうだけど、そういう手間はかけないで。