過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

鮎とりに開眼した

鮎とりに開眼した日。川面に鮎が跳ねる。あそこもここにも。バサッと網を投げる。網は広がって川底に落ちる。しばらくして、網を見ると、おお、いるいる。鮎がかかっている。一度に6匹くらい。多いときで10匹くらい。最低でも1匹はかかる。上流に向かって移動しながら、10数回投げて、2時間でなんと、72匹の鮎をつかまえた。おもしろい。そして、清流が気持ちいい。

先日の早朝、いつも配達してくれる佐川急便のおじさんが、やってこられた。「きょうは配達じゃないよ、鮎を取りに行こう」と誘ってくれた。鮎を捕まえたあとは、その方の家で、塩焼きと天ぷら。とりたてのをいただくわけだから、こんなに贅沢なことはない。山里暮らしの醍醐味。楽しい仲間も集まった。手作りでカヤックを作っている人、若い頃、筏を組んで天竜下りをしたという人、籠作りの名人など。

秋になれば、産卵する頃の鮎はとってもおいしい。年末くらいまで鮎はいるそうだ。たくさんとれたら、味噌煮やオリーブオイルに漬けて瓶詰めにできそう。燻製にしても甘露煮もいい。さいわいうちには、友人からいただいた投網がある。まだヘタクソで投げても広がらないが、練習して鮎とりをはじめよう。