過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

デイサービス(通所介護施設の経営)と編集プロダクション(本の企画、執筆、編集)の両輪で

いまの仕事はデイサービス(通所介護施設の経営)と編集プロダクション(本の企画、執筆、編集)の両輪である。


プロダクションといっても、ぼくと妻の二人だけ。企画から執筆、編集、さらにはデザイン、版下制作、印刷手配して本として納品。さらには、販売会社を通して流通の流れを作る。
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仕事の流れはこんなパターン。


①企画を立てて、まず出版社に持ち込み、それが通った後で、著者に企画を持ち込んで了解を得る。


②本を出したいという著者がいれば、企画書を書いて出版社に持ち込む。


③あの人の本を出したいという出版社があれば、企画書を書いて、その方に了解してもらう。


④池谷が著者にインタビューして、語りおろしで原稿にする。
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というような流れだが、いまは出版不況なので出版社は慎重だ。売れそうな本じゃないと企画は通らない。また、売れればいいというわけじゃなくて、会社のイメージと合ったものでないと難しい。


また、有名な人はそこそこ売れるけれども、ぼくはそういう本を出したいという気が起きない。そもそも有名な人と縁がない。まったく相手にもされない。


また、出版社がオッケーしてくれても、有名な方がその出版社はイヤだ、というときもある。
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かつて「美輪明宏 法華経を語る」という本を企画したことがあった。美輪さんの本作りは、いちどお宅を訪ねてつくらせてもらったことがあったので、縁があった。


それを出版最大手のK社に企画を持ち込むと、局長は即座にオッケー。ぜひやりましょう、と。それで赤坂の料理屋で、美輪プロダクションの社長と食事会。


ところが、美輪さんのほうは、K社が雑誌でこないだジェンダーの悪口を書いていたというのでおかんむり。で、アウト、というケースもあった。
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その他、ぼくが立場をわきまえずアホなことだが、出版社と喧嘩になって、出版寸前にアウト、とか。まあ、いろいろある。


自分で書いてそれが本になって売れれば一番いい。それはそうなんだけどこれが難しい。どうも人の本ばかり作っている。この流れはなんとか変えていくぞ。ということを何十年も言っている。
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昨日、ひらめいて企画提案していたものが、ひとつほぼ決まりそうだという連絡を出版社から受けた。あとは取締役会の承認、と。本決まりになると、著者に折衝してインタビューして書き上げるということになる。


本日、5,000冊印刷手配していた本が納品。実物を見るまで怖い。さらには、年内に7,000冊の本の印刷手配。やっと版下制作の目処が立ちそう。


12/5〜6は、東京から編集者、そしてカメラマン同行であちこちに取材の旅。こちらも年内に原稿執筆。やさしい女性編集者から「そろそろお尻を叩かせていただきます」と笑顔で言われた。怖い。