過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

娘との工作タイム

「発明やろうよー」
──う〜ん。ちょっと待って。あとでもいい?
「だめー。いますぐ」
ということで、手をむんずと掴まれてパソコンの前から引き出されてしまう。いつものことだが。
「発明」とは、チラシを切り貼りして立体物を作ることだ。近頃のブームである。
──さて、なにをつくるかなあ。なにがいいの?
「なんでもいいよ」
そういっても、「じゃあ、あんぱんまん?」といえば、ちがう。「子猫ちゃん?」といえば、ちがうと怒り出す。
じゃあ、そのうちなにか作り出すだろうと、いつものようにチラシを切っては「箱」を作り出す。
──はい、できたよ。
と渡しても、ちっともうれしそうじゃない。
そのうち、いくつか箱が出来あがると、あかりは、箱をテープでつなげたり乗せたりしている。チラシを切って、貼り付けている。
──じゃあ、ここに滑り台を作ろうか。
「うん、いいね。子猫ちゃんのベッドもね。ここに、〈こねこハウスです。こねこだけはいってね〉って書いて」
そんな恊働作業となる。
なにをつくるのか、なにができていくのか、お互いにわからない。
ただ、ひらめいて、切って張ってつなげていく。
近頃の進歩は、あかりがハサミが使えるようになったこと。
大人用のハサミでも、ちゃんと切れるようになってきた。どんどん器用になるんだね。
あとは、セロテープを自分で切ることができれば、切って貼っての工作が楽しくなると思う。そしたら、自分遊びができる。いまは、ひとりじゃできない。
ま、そんなわけで、あかりはお釈迦さまの絵を切ったり、お菓子の絵を切って貼りつたり、トンネルにしたり、階段にしたり。父と娘の工作タイムであった。きょうも、その続きをやらされることになる。

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