過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

日本の行政は、ものすごくITが遅れている

きょう、ある自治体の役人さんとやり取りで感じたこと。
日本の行政は、ものすごくITが遅れている。たぶん行政は、全国どこもそうかしれない。そして、中国や香港シンガポールにどんどんと遅れを取る。アメリカにはもとよりだ。

セキュリティ、個人情報の漏洩を恐れるあまりITがロックされる。そして、役職がえらくなると、データ管理は部下にやらせるので、ますます自分ではできなくなる。
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かつて都庁を訪ねた時(20年くらい前)、当時は、ローカル処理ではなくて、大型コンピュータ管理(バッチ処理)をしていた。大型コンピュータ室が別の階にあって、そこはシステム担当者じゃないと入れないことになっていた。都庁の役人は、ほとんどパソコンに疎かったことを思い出す。

厚労省の役人に罪を被せようとして、証拠隠滅罪で逮捕された広島地検の検事がいた(懲役1年6ヶ月の判決)。2010年のことだ。検察が証拠捏造というのは大して驚かないが、厚労省の仕事のデータ管理が「フロッピーディスク!」というのには、驚かされた。
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そこへいくと、こちらはなんでも一人でやらなくちゃいけない。山里にいると近場では仕事はないので、ネットで全国各地と人とやりとりする。となると、ITに頼らざるを得ない。文章作成も音声入力だ。

メールひとつとっても、Gメールをつかえば、迷惑メールの99%は振り分けられる。ラベル機能を使えば、仕事の内容、頻繁にやり取りする相手、いま仕掛りの仕事の分類がラク

さらには、固有名詞で検索すれば過去5年、10年に渡るメールが瞬時に検索できる。自分が添付したデータ、作品、原稿などがそのままCloudの中で保管できているので、よみがえらせることができる。
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GoogleのCloudを使えば、スプレッドシートもドキュメントも、遠隔地のと共同で仕事ができる。いわば自分のパソコンを、Google化していくわけだ。Googleに全て、支配されているとも言えるが、もうそれは仕方がないことで。

また、ZOOMを使えば、150人と会議が同時にできる。いちいちみんな集まって会議をしなくても、ネット会議で十分なケースが多い。さらには、チャットワークなどをつかえば、自由にやり取りができる。ニコ動を使えば、リアルタイムに放映が可能だし、文字の音声変換によるやりとりがリアルタイムにできる。
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いや、直接、会うことが大切なんだよ。そう言われる。それはわかる。しかし、ぼくなどは、浜松の駅まで往復3時間、こないだの静岡の会議は電車だと往復6時間余。

それでいて、会議そのものは、ほとんと伝達だけという哀しさはある。ま、帰り道、和紙の店、骨董品屋に寄って楽しかったから良かったけれども。