講演の依頼をいただいた。禅宗のお坊さんの研修会で話してほしい、ということだ。聴衆はお坊さんばかり50名くらい。会場は駅前の立派なホテルとな。はて、なにを話せばいいのか。
一般のひとたちと寺院の距離を縮めたい。地域密着で活動をしたいけれども、なかなかどうやっていいのかわからない。そんなところを話してもらいたいという。
ますます、なにを話していいのか、わからない。なにしろ相手はお坊さんたちだからね。事務局の方は、「これまでやってきたことを話してくださればいいですから」ということだった。
ああ、そうだ。えらそうな理屈や教訓とか哲学みたいなことじゃなくて、これまでやってきたこと、事実を伝えていけばいい。そう思ったら、気がラクになった。