過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

挨拶を返さない人たち

この山里、挨拶しない人がわりといる。3年前に移り住んだ新参者・余所者のぼくとしては、いつもこちらから挨拶する▲普通は、気持ちよく挨拶を返してくれる。その挨拶からやりとりがはじまる。会話が続く。

でも、人によっては無視したり、あー・うーとつぶやくだけ、あるいは無言で頭を傾ける人、ときに睨みつけてくる人もいたりする▲まあ、相手は挨拶したつもりでも、言葉と態度が出てこないだけで、意識としては挨拶しているのかもしれないけどね。とくに、そういうのは男かな。おばさまたちは、きちんと挨拶できる。

挨拶もその程度となると、まったくやりとりは進まない。こちらも話しかける気が起きない。いつも無視されると、こちらも無視したくなる▲挨拶を返さないというのは、親しくなりたくないよ、あんたには関心などないよ、放っておいてくれ──というメッセージと思いたくなる。

しかし、どうして挨拶を返さないんだろう。不思議・不思議。もともと、この山里の風土なのかなぁ。でも、おばさま、おばあちゃんたちは、きちんと親しげに挨拶するしなぁ▲ひとつは、男衆のみなさんは職人とか山林業とか農業とか建築関係が多いので、営業とか会社務めとか経験がない。ので、挨拶する習慣がないのかなあ。しかし、そんなんで仕事がうまくできるとは思えないし▲などと、いろいろ考えたりするのだ。まあ、そんなこんなで、朝の散歩も、それがけっこうストレスのときもある。