過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

この炎天下で知的障害者たち40名のスタディ・ツアー

昨日は、この炎天下で知的障害者たち40名のスタディ・ツアーを主催していた。今年で3年目。場所は、浜松市北区の「かわな野外センター」。みなさん、名古屋から貸切バスで2時間かけて、到着。荷物を担いで森を歩く。入所式のあと、しばし散策して、昼食のお弁当。

さて、マンダラアートだ。体育館をつかつて、描いてもらう。自由に描くというのも難しいので「○△□ 」テーマにクレヨンで描く。その作品を持って、一人ひとり、みんなの前で「こんな絵を描きました。こんなこと思いました」みたいな話をしてもらう。ぼくの役割は、その進行と思いの引き出し役。

マンダラとは、古代のインドの言葉で「輪円具足」(りんえんぐそく=欠けているものはない。すべてそのまま満ちている)「功徳聚」(くどくじゅ=幸せ・よろこびの集まり)という意味。どんなものを描いても、それはすべて自分の心の現れであり、そのままオッケーであり満ちているという、そんな意味あいで名付けた。

それから、野外炊飯の活動。薪割り、米とぎ、野菜を切る。かまどで火熾しして煮炊きというカレー作り。そして食事。さらには、徹底して鍋の焦げ落とし、皿洗い、きちんと整頓して、収納というワーク。みなさん、とっても丁寧、熱心で感心した。

始まる前は、もしや地獄の灼熱猛特訓みたいになりそうな予感がしたのだが、ひとりも体調を崩さず、事故もなく、楽しいスタディ・ツアーであった。ま、こんどは、涼しいときにやりたい。あるいは、川の畔がいいか。