過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

農業は知力、体力、工夫力、ネットワーク力、いろいろ総合的に試される

農業は収穫が「待ったなし」。そこがたいへん。自然災害や病気もある。努力がすべてだめになる。知力、体力、工夫力、ネットワーク力、いろいろ総合的に試される。

いま栽培しているもの。お米(3反)、蕎麦(1反)、大豆(2反)。こちらは仲間でやっている。栗(60本)、ブルーベリー(100本)、柿(10本)、キウイもある。その他、ウメとグミも。タケノコとワラビは自然と生えてくる。

すべて無農薬なので、草取りに追われる。そして、米と大豆、蕎麦などは刈り取り、天日干し、脱穀などに、機械と人手がかかる。

栗とブルーベリー、キウイなどは、ほんどなんにもしないで収穫できる。草刈りと網掛け、剪定は必要だけど。肥料も必要ない。お米と比べれば、かなりラクだ。

お米は、人手がかかる。なにしろ無農薬だから草取りが大変。金もかかる。機械もかかる。昨年は600キロとるのに、労働時間は1,380時間以上。主要メンバーは4名。まちなかからの参加者を入れると、延べ476人となる。

もしも、キロ500円で売れたとして30万円。時給換算すると200円くらいだ。資材や機械のメンテなどにかかった費用は、100万円近く。ということで、採算などあわない。体験・学びとしての喜び、学びとしての世界ということになる。

栗はそんな苦労はない。機械など必要なし。すべて人力。収穫300キロに対しての総時間は、30時間ほど。ほとんど一人。ブルーベリーも、収穫だけなのでラクなほうだ。こちらは冷凍保存が効くのがいい。栗は保存が難点。

米、蕎麦、大豆は手間がかかるけど、保存が効くのがいい。大豆は味噌にすれば付加価値が上がる。お米は無農薬なので、高く売れる可能性は出てくる。いまは仲間との自家消費分しかできない。蕎麦は実験中。

お金になりそうなのは、ブルーベリーと栗。販売ルートをかいくすれば、可能性はある。が、いまの体勢ではむつかしい。

そこで、「栗園」と「ブルーベリー園」にするのがよさそう。時間を決めてその時間帯だけオープンするということにすれば、ひとりでも管理できるかな。来年は、その実験をしてみたい。