過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

若いときに山里に移住するのは、たいへんな先取りだと思う

若いときに山里に移住するのは、たいへんな先取りだと思う。リスクはあるが可能性がたくさん。山里では若い人はよろこばれる。地域に活気がでる。田んぼも畑も、茶畑も、森も、若い人に譲りたいというお年寄りも多い。体力のあるうちに、拡大していきことができる。

昨日は、子連れの夫婦を空き家を案内した。数月前、春野に移住したいと訪ねてきて二度目だ。そのとき奥様は臨月だった。2か月の赤ちゃんとともにやってこられた。

増田君が連れてきてくれた。彼にはかつて空き家を紹介したことがある。そこは元庄屋の堅牢な家だ。そこを見事に補修して、春野とまちなかの二点居住している。

案内した空き家は4軒。まず、協働センターにお願いして、市が管理している「おためし住宅」を見せてもらう。平屋の一戸建て2DK。家の状態もいい、立地も便利、日当たり、眺めもよい。費用は、月に1万3千円。ここに暮らしながら、一年かけて空き家を探すことができる。

熊切の農機具屋さんから空き家情報を得たので訪ねた。隣家の方は、若い人が住んでくれるとありがたい。子守を手伝うよ、言ってくれた。だが、湿気が強くて子育てには厳しいかな。

うちのブルーベリー園を案内。ちかくに空き家が3軒。1軒は廃墟に近いが、沈む夕日を眺めるロケーションはすばらしい。他は、遺品の整理がたいへんだったり、家主がまだ貸せるかどうか迷っているところ。

さて移住しても、安定した仕事はかんたんにはみつからない。しかし、ないこともない。介護施設は4つ。繁忙期の茶工場もバイトもある。ジビエも人手がほしいという。森林組合も募集している。オートキャンプ場のバイトもある。

あるいは、新規就農支援制度という農水省の補助を活用して、農業を習得していく道もある。なにしろ30代前半と若いので、可能性はたくさんある。