過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「仏教の源流・インドの大地を訪ねて」というテーマで講演

池野谷さんは、あるときから緑内障にかかり、もうクルマの運転ができなくなった。目も不自由になって、やがて社会との接点がなくなっていきそうに感じた。

そんな思いから、自宅の敷地にギャラリーをつくって、障害者が創作発表する場を提供しようと考えた。浜松市天竜区の阿多古川沿いに「ギャラリー60」をつくった。以来、ギャラリーを通して、創作者と見学者との交流の場がつくられ、そのことで大きな励みと勇気をもらってきた。

そんな池野谷さんから、講演の依頼をいただいた。当初は「看とりとおくり」をテーマに、ということであった。だが、いろいろな人の反応をみると、もっと明るいものがよさそうだ、ということになり、その打ち合わせに来訪されたのだった。

じゃあ「仏教の源流・インドの大地を訪ねて」みたいなものにしましょうか、ということになった。インドを語ることで、生きると死ぬということ、さまざまな宗教、祈りと賛歌、そして仏教の源泉に触れることになる。講演の日にちは4月8日。これから、ぼくがチラシを作ることになる。

そのほか、別の方から、がん患者のサロンで、仏教についての話をしてもらいたいという依頼もいただいた。こちらは4月2日。聞く人が期待するほどの話ができるかどうか、それはわからない。けれども、こうしたご縁をいただいて、自分を表現させてもらえるのは、まことにありがたいことだと思う。