過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「ダンマ・パダ」花の香りは風に逆らっては進んで行かない

『花の香りは風に逆らっては進んで行かない。栴檀(せんだん)もタガラの花もジャスミンもみんなそうである。しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る』

ブッダの教えを伝える最古の経典「ダンマ・パダ」のなかの言葉だ( 4章「花にちなんで」)。「徳のある人はすべての方向に薫る」とある。いろいろな力があるが、お金や名誉や権力よりも、徳の力が最強なのだろう▲でも、「徳」ってなんだろう。そこが難しい▲ぼくなりに思うのは、「いつも穏やかでいられる心」じゃないかと思う。

イラっとすること、憎たらしいと思うこと、悲嘆にくれること、愚痴りたいこと、暮らしの中では、たくさん出てくる。今朝もハードディスクがどうも壊れたみたいで、嘆いている▲でも、なにがあっても、だいたいベースは、穏やかな心でいられればいい。いつも穏やかさが、心に住みついていること。そういう人格こそが最強なのかもしれない▲つねに穏やかでいられることこそ、幸福な境地なのかもしれない。いつも穏やかな人がいると、その波動があたりにも伝わる。こちらも、穏やかになってくる。