過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

土地と家をもらうことになったけど

人づてに「家をつぶしてしまう」と聞いて、それではもったいないと訪問した。そのことが縁で、その土地と家をゆずっていただくことになった▲家をつぶすのに100万円くらいかかるし、草刈やら朽ちていく家の管理もたいへん。なので、「お金は要らないから、あなたにぜんぶおまかせしたい」という。

そこはうちから車で10分。高台にある100坪くらいの土地。家は古いが、まだ何十年と住むことができる。電気とガスの工事、風呂場の改修は必要。ぽっとんトイレ。わりと隣家が近いので、田舎暮らしの悠々生活という感じではないが▲でも、見晴らしよし、風通しよし、日当たりよし。こんな山里でも中心地に近いので、買い物や病院にも歩いていける。バス停もちかく。すこし下れば清流があって、泳ぐことができる。カヤックも鮎釣りもできる。

タダほど高いものはないよ、あんまりモノや土地などがあると、あとで苦労することになるよ……という声もある。それはその通り。でもまあ、自分でどうこうしようということではなくて、山里暮らしの〈おためし住宅〉みたいなかたちで、活用できるかもしれない▲「ちゃんと管理してくれて、地域の人達とうまくやつてくれるなら、おまかせしたい」という空き家がいくつか出てくると思う。いずれNPO法人を立ち上げて、山里暮らし促進プロジェクトとしても展開できればいいかなあとも思っている。