過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

絵手紙展をみた

浜松駅前のデパートで絵手紙展をみた。こうして描いてみると自分も楽しいし、見る人も楽しい。分かち合いがあってまた楽しいだろうな▲会の主催者に聞いてみると、ある方は、母親に絵手紙送り続けて3000枚にもなったという。母親は、手紙を楽しみにし、それをたいせつに保存する。それが、そのまま自分の作品集となったと。

かつてサラリーマン時代、仕事がたいへんで辛い日々があった。いつも昼休みに受付の生花を借りてきては、花のスケッチをしていたことがある。花がないときには、裁断機とかパンチャーとかポットとか、身近なものを描いていた▲いつか、自然の豊かな土地にくらすことができたら、毎日、自然の風物を描いて暮らしたいと思っていた。でも、いまそのことが実現しているけど、なかなか描かなくなった。

外界のものを描くってのは、そのまま心のなかを描くようなもの。どんなものを描いても、それはすべて心象風景になる▲描くものに、心のさまざまなものが織り込まれていく。だから、そのときのスケッチをみると、当時の心のありようが思い起こされる▲絵手紙にふれてまた描き出そうと思った。