過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

マコモダケ

これはマコモダケ。イネ科の「マコモ」という植物の根元にできる。いわば肥大化した茎だ。なかなかおいしい。クセの全くない柔らかいタケノコモのような食感。天ぷら、油炒め、カレーや味噌汁の具などにもあう。

昨年から田んぼでマコモダケを栽培してみた。百古里(すがり)で不耕起栽培している池谷さんから、株分けしていただいた。それを適当に植えただけ。どんどんと増えていった。草丈は2メートル以上になる。アイガモと同居していた。

マコモは、湖沼や河川などの淀んで濁った水を浄化してしまうという。農薬・化学物質・重金属類などの汚染物質を吸収・分解する能力にも優れているんだとか。葉はお茶にするだけで、血液の浄化になるとか。

なにしろまったく世話が要らないのがいい。植えたら水を張っておくだけだ。冬季は水がなくても枯れない。春になれば成長してくる。中華料理の食材にも使われる。もっと知られるようになると、商品化が可能だと思う。休耕田の活用のひとつの試みだ。


稲刈2日目

稲刈2日目。午後から雨模様ということで、早朝の6時から。放置竹林に出かけて、稲架掛け用の架台づくりのために、真竹を20本伐採する。

昨日ほどぬかるんでいないので、昨日よりは効率がいい。いつもの飯尾、若林、大友のメンバーに、海のほうからさざなみ写真館の鈴木さん、シーカヤック日本一周の鈴木さんも参加してくれた。早川くんの田んぼも稲刈。

ママさんと子どもたちも、たくさん参加していた。来年は、一緒になって収穫祭をやってみたいものだ。これで、やっと50%の稲刈り。またしても、雨。まだ土がぬかるんでいるので、次の稲刈は来週だ。

ついにマムシが出現

うわっ、蛇がいる。とぐろまいている。飯尾さんが叫んだ。鎌で稲の手刈りしているときのことだ。見たら、マムシだった。ほかのヘビとちがって、人の気配がしても逃げないのだ。だから知らずに踏んづけたり、草刈りをしているときに手や足を噛まれることがある。上の写真の鈴木さんなど、裸足だし。稲刈にはこういう危険もある。

つついてみたが、じっとして逃げない。さて、どうしようか。地元の長老を呼んでつかまえてもらおうか。すると、大友さんが蒲焼きにすると、生きたまま捕まえて持ち帰った。ちょっと恐ろしい画像だけど、参考にアップします。


アイガモたちがのびのぴと田んぼを歩く

田んぼを仕切ってアイガモ君たちを隔離していたのは、実った稲が食べられてしまうからだった。稲刈が終わったので、仕切りを外して刈田に自由に出入りさせることにした。カモ君たちは大喜びで、泥の中の虫や草を食べていた。

刈田には、刈り残した稲がたくさん。さらには、ヒエの種やいろいろな雑草が生えているので、カモ君たちにすっかり掃除をしてもらう。翌年の雑草対策になる。まだ、くず米もたくさんあるので、もしかしたら、冬まで飼うことになるかもしれない。


ヒエの穂や種を食べてくれるので、来年のための雑草対策になる

稲刈の翌朝。田んぼには昨日の雨のために水が湛えられていた。刈田にアイガモ君たちを開放したので、広々と動けて嬉しそうだ。クチバシを泥の中に入れて、雑草や虫を盛んに食べている。

のこりの田んぼも稲刈が終わったら、アイガモを順次、放していく。ヒエの穂や種を食べてくれるので、来年のための雑草対策になる。

次回の稲刈の日程は、10、11、12の3日間。10日に竹の伐採、稲架掛けの準備。11日と12日が稲刈。順調に行けば、1日で終わるかな。どなたでも、参加したい方はどうぞいらしてください。

晩稲がまだのこっているので、こちらは10月末の予定。11月7日には名古屋から知的障害者たち35名がやってきて稲刈がある。かれらのためにすこし残しておこう。