過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

4日、連続の快挙だ

あかりは、お父ちゃんに報告にくる。「やったよー」と達成感でいっぱいの顔をしている。
「どれどれ……」
見に行く。おまるにたまったおしっこを見て、「やったねぇ。すごいよ」と、たかい、たかいをしてあげて、一緒に喜ぶ。

「喜んでくれてありがとう。ほめてくれてありがとう」。
あかりから、そういう言葉が出る。

「そんなこと言えるんだね。すごいね」とまた、ほめる。
すると、「どういたしましては?」と聞いてくる。
ので、「どういたしまして」とこたえなくちゃいけなくなる。そんなへんてこりんな会話となっている。

ともあれ、あかりは一人で、おしっこもウンチもできるようになった。おまるは4日、連続の快挙。もう、後戻りはしそうにない。

牛や馬などは、生まれてほとんどすぐに立ちあがって動き出す。人間は、時間がかかるものだ。こうやってひとりで排泄できるまで、3年余。さらに、一人前になるまで20年近くかかることになる。

法華経』に「諸法実相」という教えがある。諸法=現実そのもの、それが実相=真理 ということになる。

属に言ってしまうと、味噌もクソも一緒みたいな話になるが、味噌は味噌のままで、すばらしい。ウンチはウンチのままですばらしい。そういうふうにもいえる。あかりの、ウンチとおしっこ見て、光り輝くに見えたものだ