過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

瞬時にギアを切り替える。それまでの経緯、脈絡など関係ない

あかりは、瞬時にギアが入る。その時、そういう気分になったら、もう行動する。いま2歳と8か月だ。

「あかりちゃん、お風呂はいろう」
「いやー。おふお、はいゆ、いやー」
「ぱーちゃんと、一緒に入ろう」
「いやー。ぱーちゃんとおふおはいゆ、いやー」
「はいろうー」
「いやー。いやー。」
ギャーと泣き出す。ほんとうにいやなんだ。

「みかん持って入ろう。みかんおいしいよ」

そして数秒。みかんがリアリティをもってきたのだろう。突然、ギアが入る。

ズボンを脱ぎだす。おむつも脱ぐ。両手を上げてバンザイする。はやく着物を脱がせろということだ。脱いだら、たたたと風呂に向かっていく。

毎日のやりとりだ。

まあ人生も、そんなふうに生きられたらいいな。瞬時にギアを切り替える。それまでの経緯、脈絡など関係ない。

意識を瞬時にシフトさせて、いまここ、そのものに集中していく。わが子から学ぶところだ。