過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ヒメホタルはもういなかった

ホッター、ホッターと言っては泣く。あかりが、ホタルを見に行きたいという。ゲンジボタルは6月だった。この近くの公に現れるので歩いて行けた。毎日、毎日、肩車して見に行った。

ヒメホタルは水辺には現れない。森のなかでチカチカとLEDランプのように光る。場所はかなりの山の中だ。7月に入ってからだと聞いていた。

豪雨の後だし、時期も遅い。もういないかなあと思ったが、出かけてみた。ざんねん。やっぱりいなかった。まったくの暗闇。漆黒のなか。ひとつも光っていない。もう一週間、いや二週間早かったらなあ……。

あかりは、楽しみにしていたようだが、クルマの中で眠ってしまった。それでもまだ現れるかもしれないで、また今日、出かけてみようかと思う。