過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

外に向かっては愛想がいいあかり

あかりは、外に向かっては愛想がいい。もちろん家ではわがまま。「そこは、おとうちゃんによく似てる」と妻が言う。
歩いていてすれちがうと、こちらからかならず挨拶する。昨夜は、肩車されてホタルを見に行った。ホタルは乱舞していた。
あたりは真っ暗で人の顔など見えない。でも、人の気配がすると「こんばんわー」と声をかけていた。そこは、子どもで、まったくはからいがない。声をかけられた人は「え!」とおどろくけれど、笑ってくれる。
あかりを乗せてガソリンスタンドで給油。スタンドのおじさんに「どうして、ガソリンってこんなに臭いの?」と話しかけていた。
「それはねー、爆発すると危ないので、臭いをつけているんだよ」とこたえてくれた。別れるとき「さよならー」とはしゃいで手を振っていた。
保育ママのところに預けに行くとき「それじゃあね」と別れたら「きょうは、お父ちゃんが迎えに来ないでよ。おかあちゃんがきてね。そうから言っといてね。おとうちゃんじゃ、いやだから」。
おとうちゃんには、きびしくダメ出しするのであった。