過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

耕作放棄地の再生の道

山里はいたるところ耕作放棄地ばかりだ。学生たちの力を借りて、耕作放棄地を再生させる仕事もある。ススキを引っこ抜き、雑草を刈り取り、土を耕す。

それは可能だ。しかし、学生たちをたんなる労働力としての活用だけになったら、もったいない。ただ、学生たちが、継続的に耕作して、野菜などを栽培できるかというと、かなり難しい。その蘇った畑を生かしていく人が現れなければ、再生の意味がない。

学生の力で、耕作放棄地をよみがえらせる。そして、その畑をきちんと管理する人がいる。学生たちは、定期的に畑を訪れては、世話をする。地元と交流できるような道筋をつける。それがいいのだが。

たとえば、スタッフの天野くん(写真の右)の暮らす植田という集落なら、それが可能かもしれない。かれは、オーストラリアでパーマカルチャー学び、埼玉で有機農業の修行をしてきた。かれが耕作放棄地を継続して管理していく。学生たちを廃校の公民館(写真の左)に泊まらせて、地元の人と交流させていく。そんな道筋も考えていきたい。