過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

広葉樹、雑木の森がすばらしい

南信州を旅して、つくづくいいなあ、うらやましいなあと思ったのは、その森だ▲広葉樹、雑木の森がすばらしい。いい具合に曲がった大木の風情がとてもいい。森は明るい。下草も生えていて、動物たちもたくさんいそうだ▲さくさくと森の中に入って、しばし瞑想してみたくなる。こんな小川のほとりでコーヒーを淹れては、小半時もくつろいでいられる。

いっぽう、わが北遠の森は、ほとんどが杉と檜ばかり。密集して暗くて陽が射さない。死んだような森になっている。足を踏み入れる気にならないのだ▲かつては、見事な雑木の森であったという。しかし、戦後に盛んに植林したおかげで、杉と檜ばかりになってしまった▲そうして、安い輸入材に押されて、林業はふるわず、間伐する経費も出ないので、森は放置されている。まことに、残念なことだ。