過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

第4回 ほくえん歴史民俗研究会のご案内

これからが寒さの本番ですが、みなさんお元気でしょうか。
日毎に日足が伸びて、春の息吹がすこしずつ感じられてきます。この厳寒のときから春が訪れる気配が感じられる今の季節が、わたしは大好きです。

さて、今月のほくえん歴史民俗研究会のご案内をいたします。

日にち:1月15日(火曜)13時〜16時
会場:春野観光協会の2階 会議室(浜松市天竜区春野町気田814-2 0539-83-0066)
参加費:300円(会場費及び資料代として)
講師:木下恒雄

春野観光協会の会場が話もしやすいので、毎回こちらで開催することにしました。
今回のテーマは、すこしリラックスして、「山里の嫁とり・婿とりものがたり」です。

この山里で、どのようにしてお嫁入りしたのか、あるいは婿入りしたのか。
相手探しのこと、見合いのこと、婚礼のことなど、を語り合います。

講師の木下さんは、「嫁取り婿取りばなし百話」という著作があります。二百余人から取材して、まとめたものです。それを読むと、いろいろと感慨深いです。
たとえば──。
・結婚相手は、親どうしが勝手に決めてしまって、それに従うしかなかった。嫁入りの当日に初めて相手の顔を見た。
・嫁入り道具の長持ちやタンスを担いで一日かかって、山道を歩いてきた。
・嫁ぎ先に長持ちを渡すときには、家紋の入った提灯の灯のもと、長持唄が歌われた。
・家に入った嫁は、まっさきに家の仏壇を拝んでご先祖に挨拶して、座敷の祝いの席に座った。
・若いものは、どこそこで祭があるというと、遠い隣村でも出かけていった。それで相手を探した。

なお、終わった後に恒例の二次会を池谷邸で行います。
わがやの暖房は火鉢のみですが、火鉢を囲んで自由懇談会です。お好み焼きなどをいただきながら、気ままに語りあいましょう。