過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

長くかかった裁判 まる2年

裁判って長くかかる。なにしろ訴えを起こしてから、まる2年だ。弁護士を雇わないで、法律に詳しい友人の助けを借りて進めてきた。そして、やっと本日、訴訟費用額確定処分の通知書が裁判所から届いた。▲それまでは毎月のように準備書面を出して、法定に赴いた。そうして、一審も二審も完全勝利。相手方はさらに控訴したが、勝てないことをやっと悟って、取り下げ。私の勝訴が確定した。

2年前、編集費用を支払わない出版社を相手取って、裁判を起こした。▲相手方の出版社の社長は日蓮宗の坊さん。弁護士は、日蓮宗の顧問弁護士で、やはり坊さん。裁判の過程でわかったことだが、この人物、これまで随分といろいろな人を踏み倒し、泣き寝入りさせるのも平気であった。▲たいした金額ではないので、これまで私のように裁判まで起こす人はいなかったのだろう。相手は初めての苦い体験。きっといい薬になったと思うが。

勝訴が確定したので、未払いの編集費用は全額支払ってもらった(法定利息6%を上乗)。しかも、完全勝訴なので、相手方が訴訟費用を支払うことになった。▲ところが、その訴訟費用の確定にも時間がかかる。申立書を裁判所に送るが、やれ高裁から書面が届いてないだのと、遅れに遅れて4ヶ月もかかった。民間なら1時間で済むレベルの仕事だと思うけどね。▲訴訟費用全額といっても、大した金額ではない。たった5万円余である。しかし、最終の決着まできちんとしないと、気がすまないからね。

大学は法学部だったけど、ほとんど授業も出ないで留年したし、まったく勉強してこなかった。この裁判という実地を体験して、法律の世界のことがいろいろと見えてきたのは収穫だった。▲裁判官や書記官、弁護士の仕事ぶり。訴訟に勝つための戦略。真実と事実ということ。そして、客観的な証拠の力。こうして体験を通して、身につけることができたのは、ありがたいことだった。法律に詳しい友人の力添えがあったればこそだった。