過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里にはワザをもった匠が

ちかくで手打ちそば屋を営んでいる友人。脱サラして手打ちそばをはじめた。つくっているすがたを見ていると、静寂で動作も美しく、禅の修行みたいだ。そば打ちの師匠はいない。NHKの手打ちそばの講座を見て独学したという。

自宅と店を自力で建てた。ウッドデッキも高床式の小屋も石窯も、一人で。店は、週に3日くらいの開業十分やっていけているみたい。深山幽谷によく渓流釣りに出かけ、余暇はチェロの練習に励んでいる。そば打ちは楽しそうだし、お客さんに喜んでもらえて暮らしていけるってのは、すごいことだ。

「蕎麦を栽培したらいいよ」という話になる。種はばらまいておけば自然に生える。なにより蕎麦は雑草を抑える働きがある。問題は収穫だが、わがやには唐箕(とうみ)も石臼あるので、なんとかなりそう、手間はすごくかかりそうだけど。ありがたいことに、手打ちそばの作り方を、教えてくれるという。山里には、いろいろなワザをもった匠がたくさんいる。訪ね歩いて、学ばせてもらおう。