過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ちあきなおみの歌う「惜別の唄」

ちあきなおみの歌う「惜別の唄」。切々としみるように響いてくる。
これは、島崎藤村の「若菜集」のなかの高楼(たかどの)の一部を歌にしたものだ。
葬儀など、意味不明のお経よりも、こうした歌のほうがいいかもしれない。中央大学の愛唱歌でもある。学徒出陣の時、後輩が歌って送ったという。


https://www.youtube.com/watch?v=7MC3n4hh_J4「惜別(せきべつ)の歌」


作詞:島崎藤村 作曲:藤江英輔


遠き別れに たえかねて
この高殿(たかどの)に 登るかな
悲しむなかれ 我が友よ
旅の衣(ころも)を ととのえよ


別れといえば 昔より
この人の世の 常なるを
流るる水を 眺(なが)むれば
夢はずかしき 涙かな


君がさやけき 目のいろも
君くれないの くちびるも
君がみどりの 黒髪も
またいつか見ん この別れ


君が優しき なぐさめも
君が楽しき うた声も
君が心の 琴の音も
またいつか聞かん この別れ