過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

子どもの言葉の習得過程から、空間と時間について考えてみた。

あかり3歳と4ヶ月。すごいスピードで言葉の量が増えていく。日増しに上達していく。

「もの」には名前がある。そこは理解しているから、教えれば覚える。色の違い。動物の種類。乗り物など、ジャンルというくくりもわかっている。

空間の概念もつかめてくる。遠くにあるのは「あっち」、近くにあるのは、「こっち」と。

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「現在」と「過去」も、使い分けるようになってきた。「今日は楽しかったよ」「行きたかったのにー」「お姉ちゃんが遊んでくれたよ」 「今日は、あかりがひとりだったよ」みたいなことを喋る。

けれども、「昨日」とか「明日」という区別は、まだわかってはいない。「今から」と「これから」と「あとで」という区別も難しい。

「あとで行こうね」といっても、「今から行く」と思いこんでしまう。すぐに連れて行かないと泣き出す。なので、行く間際に、「さあ行こう」ということにしている。

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時間の軸は、空間軸の認識の後にくるのだろう。まず、ものの位置が「近い」と「遠い」がわかってきて、その次に時間の認識に及んでいくのだろうか。

そして、時間には「近い時間」と「遠い時間」があること。「明日」と「明後日」。「昨日と一昨日」。「いま」と「これから」と。

子どもの言葉の習得過程から、空間と時間について考えてみた。