過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

創価と公明(1)公明党=創価の強さ

1.「信徒数がすごい」。公称一千万人。かつての参院選では、公明党は800万票も獲得した。機関誌「聖教新聞」は日刊だ。毎日、信徒によって配達される。公称550万部。月刊誌の「大白蓮華」は公称280万部。

こちらから判断して、200万人くらいが活動家といってよいだろうか。200万人も活動家がいるってすごいことだ。給与をはらう必要もなく、みんな「わがごと」として選挙活動するのだ。

2.「選挙活動=信仰活動」。センキョとなると票を取りに行く。票をとることがすなわち信仰活動そのものとなるのだ。

すなわち「功徳がある」「福運がつく」「人間革命できる」ということ。その活動は「広宣流布」につながると信じられている。「広宣流布」というのは、創価信仰を基盤にした大文化活動というような意味合いで言われる。

投票活動、ポスター貼り、街頭宣伝のウグイス嬢、選挙事務所の運営、なにからなにまで、「給与を払うことなく」みなさんよろこんで動く。それがすなわち信仰活動だから。

3.「票読み」がすごい。F(フレンドの呼称、公明党に入れていくれるという人のこと)を、おそらく日々、報告するのだと思う。それを集計して本部で分析。どこそこの選挙区があぶないというと、そこにエネルギー投入する。

なので票の振り分け、「微調整ができる」。死に票がすくない。たとえば、3万票で当確ならば、それ以上は必要ない。選挙活動は他の当落落選上の選挙区のほうに向けられる。

4.「全国のチカラを結集する」。都内の信徒だけの活動ではない。全国が都議選をたたかうのだ。信徒が都内の友人に電話する。北海道の人が、かつての友人を訪ねて上京して、交友をあためて投票の依頼をする。九州の人が、都内に友人がいる人に投票を依頼するように頼む。

5.「数値の分析がすごい」。選挙の結果は、市町村別に細かく、得票数が出る。それをみて、創価は、どこそこの地区の強さ・弱さが、数値の上ではっきりと示されることになる。その数値と、会員数、新聞購読者数、座談会の出席者数など、こまかく数字が分析されて、自らの勢力を具体的に把握することになる。そういう分析を、何十年とやってきているのだ。

6.「信徒が各分野にいる」。地方議会、マスコミ、教育界、司法、国家官僚、地方の役人とたくさんいる。それらが互いに情報交換して、創価を助けていることになる。そして、公明党が助けることになる。

こうして創価=公明党は、選挙を戦ってきた。そして、近年は、自民党を支えてきた。政権与党につねにいることで、創価に対する批判を防ぎ、創価の活動に対する便宜が図られる流れをつくっていると思う。