過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

屋根のある休憩場所に戻ってこない

アイガモたちの体力にはびっくり。早朝、昼間、夕方と三回見に行って、それぞれ一時間ほど観察していたが、ずーっと泳いでいるのだ。休まない。止まらない。浮かんでのんびりということが、まったくない。

浮かんで水かきのある足を動かしているだけで、スイスイとすすむ。かれらには、歩いているようなものかもしれない。が、それにしても速い。サッカーやスケートを休まずに続けているような体力だよ。すごすぎる。

いっぽう、まだ田んぼにデビューしていないヒナたちは、納屋の育雛箱のなかで、寒そうにおしくらまんじゅうで温めあっているのだ。それが、ひとたび水田に放すやいなや、ぐんぐんと泳ぎだして、すいすいと移動している。不思議だ。

ただ、心配なことがある。暗くなるまでずっと観察していたが、ずーっと泳ぎ続けていて、ついには姿が見えなくなった。屋根のある休憩場所を作って、寒くないように箱もセットした。だが、そこに戻ってきてくれない。もう真っ暗だ。月が出ても見えない。

もしや戻れなくなって、水上で一夜を明かすことになるのだろうか。そうなると、低体温症で死んでしまうのではないか。そんな心配をしているところ。