過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

なんとかアイガモは間に合いそう

アイガモ農法でお米を作る計画で、熊本の孵化場に40羽を手配した。ところが、先の大地震で孵化器が壊れ、ショックでオスが交尾しなくなった。そのため予定通りに孵化しない。だいたい3割の孵化率だという。

このままでは田植えに間にあわない。アイガモを放つ目的は、田植えの後から次々と生えてくる雑草を食べてもらうことだ。草が育ってしまってからアイガモを放っても、もう大きな草は食べてくれない。ひとが毎日、除草する羽目になる。水田でカモを飼うというだけで、意味がない。

やむなく熊本はキャンセル。そちらの紹介で大阪の孵化場に手配することになった。1羽520円。アイガモはそもそも、野生のマガモとアヒルのミックスということだが、大阪のほうは、マガモの性質が強いという。小さいけれども、食べるにはとても美味しい。野性味があって繊細。適応するのが難しいとも聞く。

アイガモが宅急便で届くのは、6月8日。巣箱を作ったり、電気柵や網などを設置したり、いろいろ準備がいる。1週間ほどうちの納屋の巣箱で飼う。イタチ、キツネ、カラスなどがやってくるので、ランには見張りでがんばってもらう。田んぼに放つのは6月20日くらい。