過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いまこんなことで困っている、ここがわからない、という姿勢が

見事な理論展開、よく調べあげたデータ、非の打ち所がない……のような話をしても、人は動かない。よくわからんが、なんだかすごい、大したものだ、アタマがいいな、と思ってもらっても、事態はちっとも変わらない。

むしろ、いまこんなことで困っている、ここがわからない、なんとか助けてもらいたい……というと、人が動いてくれる。説明や説得じゃなくて、相談とかお願い。いやしかし、それはテクニックじゃダメ。それはすぐに見透かされる。ほんとうにわからなくて、困っていて、打開策がほしい。そういうとき、人が関わってくれる。

こいつ、バカだけどいいヤツだなあと、気に入ってもらえることがとってもたいせつなこと。昨日、お坊さんの総会で話をさせてもらって、うまく流暢に理論的にわかりやすく話ができたなあと思ったけれども、なにかちがうよなぁ。手応えがなんにもないなあ……と感じたのはこれだった。