過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

炭焼き窯5日目 天井に穴があく

炭焼き窯5日目。多くの人が力を貸してくださっている。喜んでもらい、楽しみにしてくれている。だが、なにごとも順調にはいかない。ここにきて、大きな試練がきた。天井の一部に穴が空いてしまったのだ。

朝、窯から煙が出ていた。窯の天井にヒビが入り、そこから煙が。前の日に、焚き口前で火を焚いて煙を送っていたのだが、中に火がついて、それが夜通しくすぶっていたのだ。熱が強いため、湿った部分と乾いたところの収縮差によってヒビが入ったのだろう。

天井部分が割れているのだろう。ヒビの補修しなくてはならない。赤土を塗って叩く、叩く。しかし、やがてズボッと穴が空いてしまう。穴が空いた天井部分を見ると、ずいぶんと土の厚さが薄い。天井が薄すぎたことが、穴が空いた原因だ。

窯の天井部分はそっくりやり直しとなるだろう。いやあ、難しいものだ。順調にいっていたとや思いききや、一挙に奈落に落ちてしまった。がっくりとみんな気落ちしした。チカラが入らない。ここからの立ち上がりが試される。