過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「ラブファーマーズカンファレンス」が無事に完了

「ラブファーマーズカンファレンス」が無事に完了した。有機農業を実践し、探求し、関心ある人の集い。寝食を共にした交流というところがポイント▲9月3日から6日まで、春野の山の村で行われた。参加者はざっと300名、延べ人数にすると500名を超える思う▲地元の春野町の住民でさえも、あそこは山奥で遠いなぁと思われている会場。しかもかなりの雨だ。そんなところに、はるばる遠方から参加してくださった。

いちばん遠い人は、ネパールから。カトゥマンドゥで日本食レストランを経営している。帰国した時、有機農業仲間の口コミで知ったという。フランスの若い女性も講座を担当▲地元の春野町、浜松市内の人たちのみならず、全国から来ていただいた。新潟から8時間かけて来られた方、群馬から、埼玉から、東京から、南伊豆から、岐阜から愛知から▲歌手の加藤登紀子さんも泊まりで参加して下さり、トークイベント、交流会、シンポジウムでお話と歌を披露してくれた。

こんな山奥でよかったろうか▲首都圏で開催したほうが参加しやすいかな、もっと景観のいい信州とか八ヶ岳の麓とか伊豆とか、おしゃれなところ。浜松で行うにしても、もっとアクセスのいい会場のほうが、とも思った▲けれども、森以外になにもない、まったくなにもないという広大な空間(なにしろ45ヘクタールの森)。だからこそ、という魅力もあるかな▲500人も宿泊できる。体育館も天文台もある。複数の講座が同時にできる、食事も踊りも大座談会もできる。写真は昼食の風景。すべて有機農法で作られた野菜▲ここは、自由に使いやすい。行政の管理する施設じゃなくて、NPO法人の管理だからね。こんな環境だからこそ、濃密な交流がすすむということはある▲東京でやるよりもこうした地方の、ものすごい過疎地で行うからこそ、あらたな胎動が起きていくのかもしれない。