過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

失敗を穏やかに受け入れる。それが晩年の知恵なんだろうと。

はや、ぼくは、62歳になっている。いわゆる晩年期だ▲古代のインドだったら、その歳は、林住期から遊行期だ。俗世を捨てて森林に暮らす、聖地を旅して遊行する、なぁんて時代▲なのに、ぼくはいまだ俗世でガシガシと働き、動き、暮らしている日々。これからも▲ずいぶんと失敗をしている。あれまあ・しまった、ということがたくさんある。そんな日々だよ。悔やむことはずいぶんと多い。

けれども、「まてまて、失敗したから学べるんだ。次に生かせるんだ。それは、ありがたいことなんだよ」と自分に言いきかせている。それは、失敗の落胆をフォローしているとも言えるけど▲まだまだ、たくさん失敗して、後悔してもいい。そのことで、たくさん学べるから。次に生かせるから。経験として、若い人たちに伝えることができるから。そう思うことにしている▲失敗を穏やかに受け入れる。それが晩年の知恵なんだろうとも思う。