過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里暮らし相談会&雑談会 9月30日(日)10〜12時

田舎暮らしの事例、いろいろな暮らしぶり、移住しても失敗した例、空き家、耕作放棄地、子育て、仕事のことなど。講師は、春野町に移住して8年の池谷。ま、ふらっと池谷と雑談に来てもらって結構です。

日時︰9月30日(日)10〜12時。

参加費︰無料/要予約 TEL︰080−5412−6370(池谷)

主催︰NPO法人 楽舎/浜松市後援

会場︰県居(あがたい)協働センター(商工会議所隣︰浜松駅からクルマで8分)和室

住所︰浜松市中区東伊場二丁目7-2

駐車場︰無料有(49台)

バスの場合︰浜松駅バスターミナル5番のりば「宇布見山崎」線、「商工会議所」下車、商工会議所南

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田舎暮らしをしたいと相談によく訪れる。メールなどで問いあせが来る。この8年で、200件以上の移住相談をし、10組14名ほとほどの移住があった。

山里暮らしは、自然が豊かで、田んぼや畑もできるし、スローライフに素晴らしい。山里の資源は、無限にある。活用次第だ。山、森林、お茶、山菜、耕作放棄地、川の幸、なにより山里暮らし達人、これはすごいという人がいたりする。

けれども、さて移住しようと言うと「空き家がない」。いやじつは、山里は空き家ばかりだが(しかも、どんどん増えている)、かんたんには貸してくれない。

「仕事がない」。蓄えがあればローコストな暮らしでやっていけるが、そうでないと行き詰まる。働く場が、そうそうはないのだ。若くて元気でコミュニケーション力があれば、いろいろ仕事は作れるとは思うが。

「地域の閉鎖性」。山里はいろいろつきあいがある。「人生の楽園」のように、そんなにやさしいわけでもない。このあたりは、地域によって温度差がある。人によっては楽しめたり、プレッシャーになったり、一概には言えないが。

先日、空き家を探しに訪ねてきた方は、春野でジビエに関わる仕事するということで、「仕事はある」。しかも、定年退職して、余裕もある。

もともと、春野の生まれだから「地域の閉鎖性」というのは、感覚的にわかるし、溶け込みやすいかも。しかも、近隣の都市からの移住なので、行ったり来たりできて、そのあたりは気がラクだろう。

問題は「空き家」だ。これが、かんたんにはみつからない。廃屋のようだ、遠すぎる、家主がわからない、予算よりも高い……など。

たとえば月に1万円以下のものを探そう、景色も良くて、居心地よくて、日当たり良くて、職場にも近くて……というところも、ないことはない。しかし、やはり時間がかかる。

「あきらめない」。絶対に見つかる、見つけるという強いイメージで探す。人間関係ができれば、そこから紹介の道が広がる。地域の人は、その人柄をみている。いい人だよという口コミは強い。

「どこかで妥協する」。いろいろ苦労して探して、遠いけど、きれいじゃないけど、これならいいねも仕方ないねと妥協できるわけで、いきなりぽんと理想的なところは難しい。

「できるだけ通う」。そこの暮らしに接すること。どんな暮らしをしているのか、どんな人がどこにいるのか。そのあたりが、とてもたいせつ。

「哲学と仏教 生き方講座」2回目/9月30日13時半〜

講師︰長野貴晃
1部︰13時半〜16時(2時間半)
2部︰17時〜19時半(2時間半)

参加費︰各千円(1部・2部)/要予約 TEL080−5412−6370(池谷)

主催︰いちりん堂

会場︰県居(あがたい)協働センター(商工会議所隣)
浜松市中区東伊場二丁目7-2

駐車場︰有(無料)

バス︰浜松駅バスターミナル5番のりば「宇布見山崎」線、「商工会議所」下車、商工会議所南

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一方的な講座ではない。参加者の質疑応答が中心。その内容によって、いろいろいろな展開となる。池谷が司会とインタビューを兼ねる。1部と2部両方への参加も可能。

暮らしのなかに悩み、苦しみ、葛藤があって、いまその突破口がほしいなど「暮らしからの問い」を軸に、こたえてもらう。

たとえば、子育て、子供の教育、借金、自殺しそうな人のこと、仕事が苦痛で楽しくない、先祖供養。あるいは、環境問題、過去世、カルマの解消、仏教の難しい論議、哲学的なこと、およそなんでも質問オッケー。

そうした問いに対して、長野さんは、適確に答える。長野さんは、即座に、明快な深い答えをくださる。池谷がまた噛み砕いて質問して語ってもらうこともある。そうした役割を務める。

自分というものは、無限な能力がある。この現実は自分が選択したもの。けれども多くの人は、その無限の可能性を封印している。あえて苦しい道、努力の道を選んでいる。そのこと自体は、魂の学びなのかもしれないが、瞬時に苦を楽へと転換できる世界はあるのだろうか。

長野さんは44歳。塾を経営している。浜松北高、京都大学医学部卒。しかし、二年生のとき、悟りのような体験をして以来、普通の暮らしはできなくなったという。医師の道は歩んでいない。ギリシア哲学、諸子百家インド哲学、仏教、チベット仏教、大本の経綸などについて、たいへん濃縮した深い著作がある。