過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ウェイトオーバーだ。オーバーチャージを払え。払わなければ、搭乗させない

インドの旅で、あれこれと買った。ハルモニウム、タンプーラ、チベットの鐘など。総重量が50キロくらいになった。日本に帰るフライトでトラブルとなった。
 
航空会社のカウンターで「ウェイトオーバーだ。オーバーチャージを払え。払わなければ、搭乗させない」といわれた。金額は、総額にして10万円余。
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ぎょぎょ、そんなお金持ってない。さんざん航空会社とやりとりした。相手は決して譲らない。フライト時間は迫っている。このままもめていたら、フライトできなくなる。さて、困った。困った。どうしよう。
 
いや、なんとかなる。腹をくくった。
どうしたか。
 
日本人を見つけてお願いした。「こういうわけで、困っています。荷物を持ってください」。見知らぬ2人の方に、荷物を分けて持ってもらった。おかげで、無事、フライトできたのだった。
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しかしこれ、逆だったら、じつはとても危ないこと。
 
見知らぬ外国人から、「ウェイトオーバー分の荷持を持ってもらいたい」と依頼されて、親切心から気軽に引き受けたとする。
 
もしもだ。その中に麻薬などが入っていたら、アウトだ。シンガポールや香港などで見つかったとする。「自分の荷物じゃありません。知りませんでした」などと弁明しても、まったく通らない。有無をいわさず、即座に逮捕。死刑だってありうる。
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バラナシ(ベナレス)で日本人がよく泊まるゲストハウス(ドミトリー。一泊300円くらい)で、見かけた張り紙。
 
2人の日本人がタイで逮捕されて、いま獄中にある。麻薬かマリファナか知らずに運んであげて、つかまったんだそうな。刑期は10年くらい。ものすごく劣悪な環境で、面会も一年に何人とか制限されている。それで、「この刑務所を訪ねて慰問してあげてください」という内容だった。
 
というわけで、見知らぬ人の荷物を、気軽に持ってあげたとしたら、たいへんなことになる。