過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

こんな家さがしのはなしがあった

ぼくが空き家を紹介してくれる、という話が伝わっていて、毎週のように家さがしの人が訪ねてくる▲これは仕事じゃなくて、まったくの奉仕、趣味で定住促進のプロジェクトをしている。移住という人生の大きな節目に関われるのは、楽しいからね▲一昨日も友人が東京からひとり。今週末は、3〜5名くらいの人が訪ねてくる。

先日、空き家の家主の方が相談に来られた▲「空き家をどうにかしたい」という。築100年以上、敷地は200坪。聞けば、解体に100〜300万円、補修するなら100万円単位。「お金を掛けたくない。かといって、空き家のままにしておけない」という相談▲「では、タダで貸してあげて、その人に家の補修をしてもらえばいい」と提案したら、「そんな奇特な人いますかね?」と。「いますよ、たくさんいます」とこたえた。「だったら、ぜひ」と頼まれた。

たまたま、友人がその近くで家をさがしていたので、かれに聞いてみると、なんと親戚つながりであった▲先祖が、その家から養子にでていたのだった。かれはそのひ孫。そのおじいさんは、少年の頃、家が恋しくて養子先の家を抜けだしては、元居た家の柱に寄りかかっていたそうだ▲友人は、その家に住めればそこを拠点にして、そのおじいさんの所有していた山を広葉樹の森にしたいという夢がある。うん、いろいろとおもしろいことになってきそうだ。