過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

どうして台湾が日本に友好の姿勢を示してくれるのだろうか。

海外を旅した数少ない体験でいうと、日本への友好度・親和性の大きい国のひとつは台湾かなあと思う。あとはインドかな。

路上で出会ったおじいさん。ぼくが日本人と知ると、軍歌を誇らしげに歌ってくれた。若いときに軍隊にいたという。片言の日本語も話してくれた。

災害のときの台湾の人たちの支援活動には、頭が下がる。政府やマスコミは、中国に遠慮して、台湾が支援してくれたことは大きく報道しないのだが。

さて、どうして台湾が日本に友好の姿勢を示してくれるのだろうか。その原因を考えてみた。

日清戦争の勝利によって、日本は台湾を占領した。それは日本の敗戦までつづくのだから、50年余の歴史がある。その間、それまでの伝統や文化を破壊しなかったこと。学校をつくり教育を充実させ、鉄道や港湾などインフラを整備した。統治したのが、日本の陸軍ではなくて、海軍という要因もあるかもしれない。

いっぽう、蒋介石の軍隊が共産党の勢力に敗れて、台湾に移って中華民国を設立した。かれらは、外省人といわれる。

その際、かれらの統治の仕方が横暴であり秩序だっておらず、かなり民衆の反発を受けた。おなじ漢民族なのに、このありさまはどうなんだ。これでは、日本の統治時代のほうがよかったじゃないかと、思われていること。

その他、日本の経済投資の効果、中国に対する反発、いろいろな要因があるかと思う。

ぼくは台湾はいちどしか旅をしたことはない。食べ物が美味しかった。果物の豊富なこと。屋台料理が美味しい。とても安くて種類が豊富。3000メートルクラスの山があり、温泉がある。川がある、海がある。古き時代の日本風の建築物に風情があった。

仏教寺院もたくさんあり、人々の信仰の姿勢、拝む際の熱心さは日本の比ではない。そしてなにより人々が友好的なのがいい。エアチケットも安いし、また旅をしたいところだ。