過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【理想の国家 北朝鮮】2026.6.12

【理想の国家 北朝鮮】2026.6.12

北朝鮮は宣伝を盛んに行った。

ソ連の援助を受けて経済復興を遂げ、「進め、理想の国だ、みんなが平等で、教育も生活保障も整っている」と。

多くの日本の新聞も盛んに北朝鮮を持ち上げた。

「働く者がすべて報われる国」

「配給や住宅が完全に保障された社会主義の理想郷」

「家も仕事も保障する」

「医療費や教育費は無料」

「朝鮮戦争の廃墟から、わずか数年で奇跡の復興を遂げた」

「失業者はゼロ、医療費や教育費はすべて無料」と。

まさに「理想の楽園」としてアピールしていた。

北朝鮮当局から提供された大本営発表の統計データをそのまま事実として紙面に掲載した。北朝鮮への「帰還船」も感動のドラマとして紹介していった。

そのプロパガンダによって、「みんなが平等な理想の国なら、帰るなら北朝鮮へ」と、多くの在日の人が北朝鮮に渡ったのだろう。

この北朝鮮帰還事業(1959年〜1984年)によって日本から北朝鮮に渡ったのは、約9万3,000人(うち日本人妻ら約7,000人を含む)だ。当時の在日朝鮮人の総数は約60万人であった。

ところが実際に行ってみたところ理想の国どころかひどい経済状況で、苦しめられた。生活は苦しく、日本へ物を送ってくれという手紙をよこす。

北朝鮮に来たいという人に対しては、「絶対に来るな」という闇のメッセージを送ったりもする。

1970年3月、連合赤軍の前身である赤軍派が飛行機をハイジャックして北朝鮮に向かった。彼らにしてみれば、まだ北朝鮮は理想の国家というイメージがあったのだろう。

日本の新聞による北朝鮮の「地上の楽園」報道と、中国の毛沢東、中国共産党、「文化大革命」礼賛報道は、事実である。

戦争中の大本営発表の礼讃もあったが、マスコミというものはつねに「長いものには巻かれろ」ということになる。そして責任をとるべき者はいない。次号。